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執筆者の写真Tomo Miura

溢れかえる箱

やめることは始めることと同じぐらい大切なことなのかもしれない。


まずはやってみよう!と後押ししてくれるフレーズはよく耳にします。

でも、やめちゃおう!って、そんなに簡単じゃいけないような気がしていました。


始めることがいけないわけではありません。スタートしなければ何も始まりませんからね。


ですが、気合を入れて始めたことでも、長い間頑張ってきたことでも、違うな、間違ったな、合わなかったな、潮時だなと思ったらそれはやめてもいいのかも、いや、やめていいんだと今は思います。



大学を卒業して、すぐにフリーランスイラストレーターを始めた頃は、どんなお仕事も嬉しくて、ありがたくてなんでも引き受けていました。

それと同時に次に仕事が来なかったらどうしよう、来月の生活費大丈夫かな、とモヤモヤした不安でいっぱいでした。


そんなこんなでなんでも引き受けていたら、自分に合わない仕事でいっぱいいっぱいになってしまって、たくさんの失敗と後悔を味わいました。


初めは合わないと分かっていても、不安な気持ちに負けて断ることなんて、とてもできませんでした。そうすると自分が思い描いていた仕事からどんどん離れていき、あんなに絵を描くことが好きだったのに、とにかく絵を描くことが辛くなっていきました。



これはまずい、私は絵を描くことを嫌いになりたくはありませんでした。



それから一つずつ、辛い仕事を減らしていくようになりました。


そうすると気持ちにも時間にも余裕ができました。

そして本来挑戦したかったことや得意なことが分かりやすくなりました。

頭がごちゃごちゃしたものでいっぱいになっていると、自分の好きなことすらわからなくなってしまうようです。


結果、前よりも自分の力を発揮できるようになり、自分に合ったお仕事が増えました。より自分が手がけた作品を好きになり、自信につながりました。




結局やってみないと自分に合っているかどうかなんて分からないので、たくさんの失敗や後悔は必要だったのかもしれません。

その経験の中でやめることも学べて良かったな、と心から思っています。



チャレンジは大事。やめることも大事。

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