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なぜ、日本人絵本作家なのにスイスから出版するの?



なぜ、絵本をスイスから出版するの?とよく聞かれるので、三作目、"La plus belle robe du monde" を出版できた今、作品が出版にどう繋がったのかを書いてみました。



実は、狙って海外出版に成功したわけではありません。

いろんな方法を試して、うまく繋がったのがスイスだった、という感じです。


 

絵本であれ、イラストであれ、作品制作には2種類の方法があります。


①、需要に合わせて作品を作る。

②、自分が作りたい作品を作る。



①需要に合わせて作品を作る。

たとえば、猫好きが集まるカフェを見つけて、猫のポストカード作って、置いてもらう。

猫好きな人は猫のポストカードにも興味を持ってくれるかもしれません。


②自分作りたい作品を作る。

作品作りは自由そのものです。需要とかは考えず、自分のやり方に合わせて作ります。

お客さま探しは、自分と好みが近い人を見つけます。


それぞれのメリットはこんな感じ

①短期間で収入に繋がりやすい

②自分らしくいられる


どちらがいいとかはないと思います。

また、①と②の合わせ技ができる超人は最強でしょう。

ただ、自分にあった方法を選ばないと窮屈で辛い思いをします。



私は①が苦手です。他人が何を欲しているのか、察する能力が乏しいのだと思います。

挑戦すると、だいたい需要と自分の判断は少しずれていて、結果は的外れ。


なので、私は②を選んでいます。

自分が描きたいもの、作りたいこと、たくさんあるので、喜んでいくらでも頑張れます。

②を選ぶなら、正直でいることはとても重要です。

自分の好み、興味、思考、体調、気分、あり方、自分を勉強します。


作品=自分に近い存在

自分を好きになる=自分の作品も好きになる


自分が大好きなラーメン屋さんには、他にもファンがいる。

自分が正直に、いいんじゃないか!っと思ったものは、きっと他にもいいと思ってくれる人がいる。



そう信じておきます。


 

②の作品をチャンスに繋げる方法、自分と好みが近い人の見つけ方。


とにかく世に出す。


結局①が苦手な人は、興味を持ってくれるターゲットを見つける方法がわかりません。


世に出したところで、

素晴らしいオファーが舞い込んでくる、と約束されたわけではありませんが、

自室に作品を閉じ込めていては、チャンスと繋がる可能性は限りなく0に近いでしょう。


SNSでもいいし、国内外のコンペでもいいです。

オンラインショップ、イベント出店、自費出版、方法はたくさんあります。


数こなせば、自然とクオリティーは上がります。荒削りでも、とりあえず世に出す。


とにかくたくさんの人に見てもらいます。

すると、素敵だね、いいね、面白いねと興味をもってくれる人が少しずつ見つかります。

自分の作品に興味を持ってくれる人たちを信じて自信に繋げます。


 

私の場合は、2016年のボローニャ国際絵本原画展に作品を応募したのが大きなチャンスの始まりでした。


毎年イタリアで開催されている、ボローニャ国際絵本原画展。

入選すれば、全世界のさまざまな出版社に作品を見てもらえるチャンスに繋がります。


毎年4人の審査員は入れ変わるのですが、この年はスイスの出版社, La joie de lire の編集長が4人のうちの一人でした。

作品を気に入ってくれ、絵本ができたら連絡してね!と言ってくれました。


早速その年から絵本を作り始め、出来上がったものを出版社にメールしました。

これが、2018年に出版された一作目の絵本、"Petite soeurs"です。



一作目が出版できたことで、他の国からも絵本を出版できました。

日本でも一作目の日本語版、わたしのちいさないもうとを岩波書店から出版することができました。




もちろん、コンペに作品を応募して、なんの結果もでなかったこともあります。

応募後、高額な絵本制作の通信教育を薦められて、買ってしまったこともあります。

出版社に作品を送って、お断りされたこともありますし、

何も返事がなかったことだってたっくさんあります。

自信作をSNSに出して反応が薄かったこともいっぱいあります。


それでも、次を出し続ける。

続けることは、それだけで大きな強みなんだと思います。



ありがたいことに、今もスイスの出版社の方は、絵本ができたら連絡してね!

と言ってくれます。

まさに、自分と好みが近い人なのだと思います。



まだ数冊出版できただけですし、この方法は効率のいいやり方ではないかもしれません。

でも今の自分には、これがあっているのだと思っています。


自分の作品を作り、出し続ける。ただそれだけです。














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